北海道に生まれ、札幌に住んで10年が過ぎた。
僕はこの土地が好きだし、この街が好きである。
今年の冬は特に雪が多く、交通障害にストレスを感じ、凍えながら通勤する日々を過ごした。
それでも、公園の木々に降り積もるきめ細やかな白銀の雪は、人間社会に疲れた心を、静かに洗い流してくれる気がする。
「あぁ我が故郷よ」
そう思うたびに、僕はこの街と、もう一度向き合いたくなる。
そんなときに出会ったのが、『札幌誕生』という一冊だった。
この本を手に取った理由は、
最近になって、自分の住む土地、そして住む国の歴史への興味が強くなってきたからだ。
歴史を知ることで、当たり前だと思っていた風景の見え方が変わる。
そこに至るまでに積み重ねられてきた時間と、数えきれない人々の営みを想像することで、感謝のような感情が生まれる。
そして、築き上げられたものの上に立って生きている一人として、小さくても何かを受け継ぎながら生きていこうと、静かに自分を鼓舞することができる。
『札幌誕生』を読んで感じたのは、まさにその感覚の確かな裏付けだった。
極寒の未開の地に都市を築こうとした人々の決断と覚悟。
その一つひとつに触れることで、
「先人たち」という言葉の解像度が、自分の中で大きく上がっていくのを感じた。
そして今、この地に生きていることに、確かな誇りのようなものを覚えた。
同時に、もっと知りたいと思った。
この街のことを。この国のことを。
そして、自分が立っているこの場所のことを。
この本を読んで、今後は記念碑など見かけたらしっかり向き合ってみようと思った。
人類の歴史って美しい。
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